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甲手頭【こてあたま】について
拳を保護する部分を指します。
表地には紺革や織刺、クラリーノ等の素材を用います。
内側には鹿毛や化学綿を使用し、衝撃を吸収出来るような構造となっています。傷みやすい部分と修理内容
長くお使いいただくと、表地の生地が傷んでしまいます。
その際には同じ生地を上からあて、縫製して修理します。胴胸同様に飾りが入っており、こちらも飾り糸が切れてしまうことがあります。
同じ種類の飾り糸を用い、切れた部分に飾りを入れ直して修理を行います。また、内側の鹿毛や化学綿に関しても長くお使いいただくと繊維が切れてコシが無くなってしまいます。追加で新しい鹿毛や綿を毛詰めすることで修理が可能です。
甲手頭のクッション性が低下すると怪我に繋がってしまいますので、お早目の修理・調整をお勧めします。